仕事で自転車に乗っている人による交通事故が今年1~9月に全国で958件と昨年同期より1割近く増え、このうち歩行者にぶつかった事故が1・6倍の113件にのぼることが警察庁のまとめでわかった。
ウェブ上で注文を受けて、店の料理を客のもとに自転車などで配達するフードデリバリーのニーズがコロナウイルス禍で高まっていることも、事故増加の背景にあるとみられる。配達員の死亡事故や高速道路への進入、歩行者に危険を及ぼす走行などがあり、警察庁は、事業者と連携するなどして事故防止に取り組むよう都道府県警に求めた。
警察庁のまとめでは、今年1~9月にあった自転車が関連する事故は4万7163件で昨年同期より19・5%減少。一方、目的別では仕事中の事故が958件と9・0%増え、うち歩行者にぶつかった事故は113件で59・2%増加した。
仕事中の自転車の事故を月別でみると、6月が昨年を約3割上回るなど、それ以降の増加ぶりが目立つ。死亡は昨年同期より1人少ない6人。仕事中の事故のうち62・4%は自転車側に何らかの交通違反があった。
年間でみた自転車の事故は全体…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル